隙間時間でおこずかい程度の額を稼ぐ副業を始める人が増えていますが、知識や投資が必要だと敷居が高くてなかなか勇気がでないものです。
そのような人は、少額から始められる資産運用の『FX』がおすすめです。
この記事では、副業で話題のFXについて、メリットやデメリット、FXの始め方や必要なものについて紹介します。
「今月あと少しあればなあ」とよく考える人は、参考にしてください。
FXとは
FXは資産運用と考えられ、元手が必要になりますが労働力は必要ではないため、副業というよりも副収入です。
まずはFXについて、どのような仕組みでお金を稼ぐのかを紹介します。
現金ではなく『為替』をやりとりする
FXは、2種類の通貨(日本円と米ドルなど)を、安い時に買って高い時に売るという、価値の差額で収入を得る方法です。
私たちが通常行っている、口座から振込をするなど遠くにいる人とお金のやりとりをする方法を内国為替という一方で、外国の通貨でやりとりする方法を外国為替といいます。
2種類の通貨を売り買いするFXは外国為替取引と呼ばれ、ネットでやりとりし口座のなかで完結します。
円高でも利益を得られる
FXでは、円高でも円安でも相場(レート)のタイミングによって利益を得ることが可能です。
FXには、外貨を買い注文して保有する『買いポジション』と、外貨を売り注文して保有する『売りポジション』があります。
ポジションとは決済する前の状態で保有することで「ポジションを建てる」「ポジションを持つ」などと表現します。保有の間、変動するレートによって損益が変動します。
利益が得やすいのは以下のように、買いポジションのときは円安・売りポジションのときは円高のときです。
買いポジション
1ドルを100円で購入しておく |
1ドルが円安で120円のときに買っておいたドルを転売する
→20円の利益 |
1ドルが円高で80円のときに買っておいたドルを転売する
→20円の損失 |
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売りポジション
1ドルを100円で売っておく |
1ドルが円安で120円のときに売っておいたドルを買い戻す
→20円の損失 |
1ドルが円高で80円のときに売っておいたドルを買い戻す
→20円の利益 |
このように、取引する際の情勢や相場に沿って適切に売買することで利益を得ることが可能です。
FXを副業にするメリット
副業と呼ばれるものが多数あるなか、FXは資産運用のカテゴリにあり、高収入を期待されているため人気が高いです。
ここではFXを副業にするメリットを紹介します。
時間が自由
FXは土日とシステムメンテナンス時を除いて、平日の24時間はほぼいつでも取引が可能であるため、時間の縛りがありません。
しかも、為替相場が最も動くのはNY市場とロンドン市場が活発に取引をする時間帯である21:00~25:00のため、日本人がゆっくりできる時間帯と重なります。
本業を持っている人や日中忙しい主婦にとって、空いている時間をあてられるのは、副業を始めるうえでの重要な条件といえます。
設備投資が不要
FXはネット環境とスマホやパソコンがあれば始められます。
最近は自分のパソコンを持たない人も増えているのもあり、ほとんどのFX会社ではそのようなスマホユーザーの為に使いやすさを追求した専用アプリを用意しています。
スマホなら通勤時間などのちょっとした時間でも取引ができて便利です。
少額から始められる
FXを始める際、最初に必要証拠金(必要保証金)と呼ばれる、元になる金額を用意しますが、少額から取引できるため、初心者でも気軽に始められます。
証拠金はFX会社によって金額設定が違い、どこの外貨を運用するかによっても変わります。
しかし5000円あれば取引が開始できる会社が多く、今は3桁単位で取引できる会社も登場しているため、お小遣いから気軽に出して始められます。
国際情勢に目が向く
FXは外国為替の取引のため、相場は国際情勢に左右されます。
利益を上げる為に世界経済に触れているうちに得た知識は、本業で役立ったりスキルが身についたりするため、FXを通して違う世界に活躍の場を広げることも可能になるでしょう。
利益は20万円まで確定申告要らず
基本的な基準として、FXで得た収入が次の額を超えない以下の場合は確定申告は不要です。
- 給与所得者で、FXで得た収入が年間20万円を超えない場合
- 無職・学生・専業主婦などのFXで得た収入が年間48万円を超えない場合
そして年間20万円とは、12ヶ月で割るとひと月16,600円ちょっとであるため、軌道に乗って利益が上がるようになったら早い時点で確定申告の準備をした方がよいでしょう。
FXを副業にするデメリット
どのような副業でも、メリットだけではなくデメリットがあります。
ここでは、FXを副業にする場合のデメリットについて紹介します。
利益を得るのは簡単ではない
簡単に収入になる副業がないのと同様、FXも利益を得るためには最低限の知識を学び市場の情報を入手するなど、ある程度の努力が必要となります。
FXは、世界情勢のなかで起きているさまざまな出来事で変わるレートを予想して取引をするもので、勘や運を当てにするギャンブルではありません。
副業としては気軽に始められますが、利益を得るのは気軽なままではむずかしいことを理解しておきましょう。
チャートが気になって本業がおろそかに
ポジションを建てているとレートの変動が気になって、チャートを四六時中気にしてしまい、本業がおろそかになってしまう可能性があります。
チャートとはFX会社が提供している、過去の値動きの際の情報をグラフ化したもので、FXにおいて取引のタイミングを測るためになくてはならないものです。
FXが24時間いつでも取引が可能であるのも一つの要因ではありますが、生活に支障が出るほどチェックするのは考えものです。
損をする可能性がある
FXは、通常の副業のように働いた分だけ収入になるというわけではありません。
損失が大きくなりすぎる前に自分で損を承知で取引を終わらせる『損切り』をしなければならない局面に出くわすこともあります。
FXは利益ばかりが出るものではなく、損失もある一定数出るものであることを心得ておく必要があります。
FXを始めてみよう!
FXを始める具体的な方法を知ると、もっと気楽に始められるかもしれません。
最後に、初心者のFXの始め方を紹介します。
1.FX会社を選ぶ
FX取引をするために、以下のポイントを比べながらFX会社を選びます。
- 少額からの取引が可能か?
- 取引ツールの使いやすさ
- 問い合わせのしやすさ
- デモトレードができるか
扱いやすさは大切です。FXに慣れるまでは上記を基本に選びましょう。
2.口座開設
FX会社で口座開設を行います。普通の口座では取引できません。
ネットで申込みが可能で、問題がなければ最短1時間ほどで開設されますが、きちんと審査があります。
また、必要書類など不備があれば、開設に時間がかかる場合があります。
3.補償金を入金
開設した口座に必要証拠金を入金します。
この必要証拠金を担保に取引を行います。
4.通過ペアを決める
取引をしたい通貨ペアを決めます。
通貨ごとに特徴がありますが、初心者の場合は日本でも人気のある米ドル/円がおすすめです。
5.注文を発注・決済を行う
FXの取引は、
- 新規注文
- ポジション保有
- 決済注文
の順で取引されます。
レートが上がると予想するなら買い注文、下がる予想なら売り注文を行います。
最初のうちはポジションを持ち続けずに、レートが上がったら決済注文して利益を確定し、損失方向に動いたら早めに損切りをして、損を拡大しないようにしましょう。
まとめ
初心者がFXを副業にする場合、時間が自由だったり少額から始められるなど、気軽に始められることは分かっていただけたかと思います。
利益を得るまでは努力が必要ですが、まずは慣れるまで続けてみて、知識がついてきたらツールや会社の見直しをしてみるなど、ステップアップしていくといいでしょう。
せっかくの隙間時間を有効に使うために、少額から始められる資産運用を試してみませんか?