「FXで副収入を得たい!」「簡単な副業にはどんなものがあるの?」と疑問をお持ちの方も多いでしょう。
簡単に始められる副業の一つとして、FXがあります。副業が禁止されている会社員でも、FXなら問題なく稼げる可能性があるでしょう。
しかし、初心者が何の知識もないままいきなりFXを始めるのはNGです。正しい知識を身につけ、リスクを理解した上で取り組みましょう。
この記事では、FX初心者が知っておくべき基礎知識や注意点、取引を始めるまでの流れを詳しく解説します。FXで安全に副収入を得るためのポイントをしっかり押さえていきましょう。
副業禁止でもFXなら稼げる!
近年は副業への理解も進んでいる傾向にありますが、それでも中にはまだ社員の副業を禁止している会社もあります。
副業とは、「本業がある人が別の仕事で収入を得ること」です。例えば、普段は会社員として働き、仕事終わりや土日に飲食店でアルバイトをしている場合、このアルバイトは「副業」に該当します。
しかし、FXは投資の一種であり、多くの企業では副業とは見なされないことがほとんどです。そのため、FXなら副業禁止でも取り組める可能性があります。
仕事の合間や帰宅後など、自分の都合に合わせて取り組めるため、本業が忙しい人でも始めやすいでしょう。開始の手続きも簡単で、手間なく始められます。
ただし、会社によってはFXを禁止していることもあるため注意が必要です。例えば、銀行に勤めている人はFXの口座開設自体禁止されているためFXを始めることはできません。
その他の職業の方も、FXを始めても問題ないか、あらかじめ会社の就業規則をチェックしておきましょう。
FXとは?
FXとは「Foreign Exchange(外国為替)」の略で、2つの通貨を売買して為替差益を得る取引のことです。
ドルと円(USD/JPY)、ユーロとドル(EUR/USD)など、2つの異なる通貨の組み合わせ(通貨ペア)で取引を行います。
例えば、円を使って米ドルを買い、そのドルが値上がりしたら円に戻して利益を得るといった具合です。
FXで利益を得る仕組み
FXで利益を得る主な方法は2つあります。
- 為替差益……通貨の価格変動を利用して利益を得る方法
- スワップポイント……2国間の金利差から生じる利益を得る方法
為替差益は、安く買って高く売ることで利益を得ます。例えば、1ドル=100円の時に1万ドル購入し、1ドル=110円になった時に売却すれば、10万円の利益となります。
スワップポイントは、金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨を売ることで得られます。長期保有することで、毎日少額の利益を積み重ねることが可能です。
FXは「レバレッジ」が大きな特徴
FXの大きな特徴の1つが「レバレッジ」です。
レバレッジとは、少額の資金で大きな取引を行う仕組みのことで、例えばレバレッジ10倍の場合、10万円の証拠金で100万円分の取引を行うことができます。
FXが少額の資金でも大きな利益を狙えるのは、このレバレッジの仕組みのためです。
しかし、レバレッジは諸刃の剣でもあります。高リターンが期待できる一方、非常にハイリスクになるため初心者は低めのレバレッジから始めるのがおすすめです。
なお、日本では個人投資家向けのFXのレバレッジは最大25倍に制限されています。
スプレッドが実質的なコストになる
FX会社のほとんどは各種手数料を無料にしているところが多いですが、取引に全くコストがかからないわけではありません。
「スプレッド(通貨の売値と買値の差)」が実質的なコストになるため、できるだけスプレッドの小さいFX会社を選ぶことが重要です。
平日ほぼ24時間取引可能
FXの大きな特徴の1つが、平日ほぼ24時間取引可能という点です。
日本市場が閉じた後も、欧州市場やアメリカ市場など世界中の金融市場が順番に開いていくため、ほぼ途切れることなく取引ができます。
株式投資は前場は平日9:00〜11:30、後場は平日12:30〜15:00まで(東京証券取引所)と取引時間が限られますが、FXであれば平日は本業で忙しい会社員や主婦の方も仕事の合間や帰宅後など、自分の都合に合わせて取引できます。
FX初心者が注意したいポイント4つ
FXは大きな利益を得られる可能性があると同時に、リスクもあります。初心者が陥りやすい失敗を避けるため、以下のポイントに注意しましょう。
- レバレッジをかけすぎない
- 取引ルールを決めておく
- 勘を頼りに売買をしない
- ロスカットラインを把握しておく
ここからは、それぞれの項目について詳しく解説します。
レバレッジをかけすぎない
前述の通り、レバレッジは諸刃の剣です。高いレバレッジをかけすぎると、わずかな相場の変動で大きな損失を被る可能性があります。
初心者は低めのレバレッジ(2〜5倍程度)から始め、徐々に自分に合ったレバレッジを見つけていくようにしましょう。
取引ルールを決めておく
FXでは、感情的な判断が大きな損失につながることがあります。そのため、事前に取引ルールを決めておくことが重要です。
例えば、以下のようなルールを設定しておくといいでしょう。
- 1日の最大取引回数
- 1回あたりの最大取引金額
- 損切りのタイミング
- 利益確定のタイミング
また、決めたルールは必ず守るよう心がけましょう。
勘を頼りに売買をしない
FXではギャンブルではなく投資です。投資はしっかりした根拠に基づいて行うものであり、根拠のない勘を頼りに売買をすることは避けるべきです。
勘や運に頼った取引にしないためにも、テクニカル分析やファンダメンタル分析の基礎を学び、根拠のある取引を心がけましょう。
また、デモ取引を活用して、実践的なスキルを磨くのもいいでしょう。
ロスカットラインを把握しておく
ロスカットとは、証拠金以上の損失を生じさせないため、損失が一定水準に達したときに自動的に取引を決済する仕組みです。
ロスカットラインはFX会社によって異なるため事前に把握しておき、余裕を持って取引を進めましょう。
FX口座開設〜取引までの流れ
FXを始めるには、まず口座を開設する必要があります。以下で、FX口座開設から実際の取引開始までの流れをチェックしてみましょう。
- 基礎知識を身につける……FXの仕組みや用語、リスクなどを理解しておく
- FX会社を選ぶ……スプレッド、スワップポイント、取引手数料、サポート体制などで複数社を比較する
- 口座開設・資金入金……多くのFX会社でオンラインで簡単に口座開設が可能。口座開設後、取引に使う資金を入金する
- 取引開始……最初は少額から始め、徐々に取引額を増やしていく
取引を始めたら、取引記録をつけましょう。自分がどのような判断で取引を行い、結果はどうだったかを記録することで、自分の取引スタイルを改善していくことができます。
まとめ
FXは平日ほぼ24時間取引でき、忙しい人でも手軽に始められる投資方法ですが、同時にリスクもあります。初心者が安全にFXを始めるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 基礎知識をしっかり学ぶ
- リスク管理を徹底する
- 少額から始め、徐々に取引額を増やす
- 感情的にならず、ルールに従って取引する
- 継続的に学習し、スキルアップを図る
これらのポイントを押さえつつ、自分のペースで着実にFXに取り組んでいけば、副収入を得られる可能性が高まるでしょう。
ただし、FXはあくまでも投資であり、必ず利益が出るわけではありません。リスクを十分に理解した上で、無理のない範囲で取り組むことが大切です。