投資は労働力を提供する必要がないため、本業が忙しいサラリーマンが真っ先に検討する副業です。
しかし元本割れのリスクもあり、チャートの見方や分析方法の知識がないことから、中々始められない人が多いのも特徴です。
副業投資はハードルは高めでもコツコツ地道に継続すれば、労働時間を増やさずに目標額を達成できる可能性があります。
この記事ではサラリーマンが副業投資を始めるメリットや注意点、おすすめの手法を紹介します。リスクを抑えつつ高収入も確保したい方はぜひ参考にご覧ください。
サラリーマンが副業投資をするメリット
副業投資は時間をかけずに稼げる上にハイリターンも狙えることから、短時間で効率的に収入を伸ばせる方法です。
副業とは異なり資産運用に該当するため、副業禁止の会社でも始められる可能性がある利点も見逃せません。サラリーマンが副業で投資(資産運用)を選択するメリットを紹介します。
労働収入ではなく時間をかけずに稼げる
投資は労働力を提供する時給制の仕事や、成果の量やクオリティ次第で報酬が分かる成果報型の仕事と、根本的に稼ぎ方が異なります。
保有資産の値上がりを待って売却額と購入額の差益を得る手法が基本です。値動きの予測を見誤らなければ、価値が上昇したタイミングで売却に出せば良いため、比較的短時間で稼げます。
例えば通勤の電車内で投資アプリでチャートをチェックし、上昇した株をその場で売却できます。
極端な話、購入後ほったらかしの寝かせるだけの状態でも収益が発生するため、毎日数分程度の確認でも済みます。
サラリーマンの副業の場合、本業以外の時間をいかに有効活用できるかが収入額に直結します。ほぼ時間をかけずに済む副業投資は、本業が忙しい会社員でも無理なく始めやすい方法です。
大きな利益を挙げることも可能
チャートの変動に左右される投資は、パートやアルバイトでは到底到達できない大きな利益を狙える方法です。
必ず利益が出るとは限らないものの、投資する資産の種類次第では一日で倍以上の資産価値に上昇するケースもあります。
債券や株など比較的値動きが小さい資産ではなく、値動きが大きい仮想通貨投資やレバレッジをかけられるFX投資が上手くいけば、短期間で月10万円以上のハイリターンを得ることも可能です。
投資は副業ではなく会社に申し出る必要がない
副業投資と呼ばれることがありますが、厳密な区分では投資は副業には該当せず資産運用の範疇です。
現実的な違いとしては副業禁止の規定がある会社でも、投資なら問題なくできる可能性があります。
副業解禁の動きが社会的に活発になり始めたとはいえ、未だに従業員の副業を認めない会社も多数存在します。
勤務先が許さないからダブルワークを始められないと嘆く人でも、副業ではない株式投資や不動産投資なら規定に抵触しない場合があるのです。
ただし、就業規則で投資を禁止する会社に勤めている時は話が別です。特に銀行や監査法人などは従業員に資産運用を行わないよう指導する場合があります。
業務上知り得た知識を経てインサイダー取引を行う恐れがあるためです。資産運用は副業ではないから勝手に始めて良いと軽く考えず、始める前には社内の規定を必ず確認する癖をつけてください。
サラリーマンの副業投資のデメリット・注意点
大きく稼げる副業投資はサラリーマンにとって夢がある反面、様々なリスクから目を背けてはいけません。
落とし穴にはまれば一攫千金どころか、損失が発生して給料で埋め合わせる悲惨な事態に陥ります。サラリーマンの副業投資のデメリット・注意点を紹介します。
目標額を稼ぐまでには時間がかかる
資産運用でリスクを抑えて安全に稼ごうとする場合、半年〜1年以上の時間を要するケースが一般的です。
なぜなら相場の変動による資産価値の下落を防ぐため、長期・積立・分散投資が推奨されるからです。複数の銘柄に分けて徐々に投資額を増やしていくことで、長期的な資産形成を目指します。
デイトレードのようにチャートの値動きを利用して短いスパンで売買を繰り返す方法はハイリターンゆえにハイリスクです。
作業時間はほぼゼロとはいえ、副業投資で収益を出すには相応の期間が必要になることは念頭に置きましょう。
投資やチャート分析の知識・経験が必要
副業投資で安定した収益を増やしたければ、勉強して投資やチャートの知識を身に付ける必要があります。
ビギナーズラックで最初から利益を伸ばせる場合もありますが、理論立てたものがないと稼ぎを継続できません。副業投資には運用をプロに任せる投資信託という手法もありますが、はじめの銘柄選びは自分で行います。
運用まで一手に巻き取る株式投資や不動産投資、FXなどは広範で深いチャートや各資産の知識が必要です。
したがって初心者がゼロから稼ごうとした場合、事前準備として知識の習得に時間が要すると肝に据えましょう。
元本割れで損失が生まれる可能性がある
投資で利益を始める以上、避けられないデメリットが元本割れです。値上がりを期待して購入した資産が予想を外れて暴落し、購入価格を下回る値で推移するという状況はプロの投資家でも直面する事態です。
どれだけ勉強して値下がりしにくい資産を選んでも元本割れのリスクをゼロにはできません。
稼ぎを目的にした資産運用では常に資産価値の低下を意識して、リスクヘッジとして分散投資が必要です。
また最初は少額かつ余剰資金ではじめて、元本割れのリスクに備えるのも有効な方法です。損失が発生した時、生活できなくなる程の致命的な状態に陥るのを防ぐために常日頃から準備しておきましょう。
サラリーマンが高収入を得られる副業投資の手法5選
サラリーマンが副業投資で高収入を得る方法には何があるでしょうか。高低の基準は人にもよりますが、今回は月3~10万円程度の収入を想定しています。
投資初心者でも稼げる可能性のある投資の手法を5つ紹介します。
株式投資
一つ目が株式会社が発行する株式を購入して値上がりを狙う株式投資です。値上がり幅や購入額によっては短期間に大きな利益を狙える他、優待券や配当金による利益も期待できるのはメリットです。
株価の変動は国際情勢や企業の経営状況、製品やサービスの需要など様々な事象の影響を受けるため、正確に値動きを読むには広範な知識を備える必要があります。
株の購入単位は100株〜が原則のため、現在の株価が100円の企業の株を購入する際には10,000円以上の負担が求められます。
FX
FXは「外国為替証拠金取引」の略語で、ある国の通貨を別の国の通貨に換金して、為替レートの変動を利用し、収益を得る方法です。
スワップポイントと呼ばれる二国間の金利差で稼ぎを得る手法もあります。低金利の通貨を売却して高金利の通貨を購入すれば、金利の差分が毎日の利益となります。
FXのメリットは拠出した金額の数倍以上の利益を得られる可能性があることです。レバレッジと呼ばれる仕組みを利用すれば、預けた証拠金を担保に所定の率を乗じた金額で取引が可能です。
FXは大きな利益を狙える反面、損失額にもインパクトを及ぼすため、ハイリスク・ハイリターンの方法です。
不動産投資
不動産投資は賃貸物件を買い取ってオーナーとなり、入居者から得られる賃貸収入で利益を得る方法です。もう一つ、所有物件の価格が上昇した時に市場で売りに出して売却益を得る方法もあります。
他の手法と異なり入居者からの毎月の家賃が入るため、チャートの動きに神経をすり減らさず安心して稼げる方法です。
物件を購入する際は大金が必要になるとはいえ、比較的身分が安定したサラリーマンでは銀行からの融資も通りやすい傾向があります。
仮想通貨
仮想通貨はデジタル空間で取引できる資産の一種で、銀行や証券会社等を介さず、個人がインターネット上で購入できます。ビットコインやイーサリアム、ポリゴンなどが代表的な資産で、専用の取引所を介してアプリやブラウザ経由で買うことが可能です。
仮想通貨の取引には、ブロックチェーンと呼ばれるデータの破壊や改ざんが困難な独自の技術を使用しています。
資産の消失やハッキング等のリスクに過剰に怯える必要はなく、安全かつ安心な取引が可能です。
仮想通貨は発展途上の技術で日々新しい通貨が登場しており、株価と比べて値動きが激しい傾向があります。短期間のトレードで数万円以上の利益を出せるケースも珍しくありません。
投資信託
投資信託は投資を行う本人に代わり、投資の知識や経験が豊富なプロの専門家が資産運用を行う方法です。
投資金額や銘柄は自分で決める必要がありますが、後はプロに任せれば良いため、投資やチャートの知識がない人でも簡単に利益を狙えます。
投資信託には様々な商品があり、商品内で売買可能な銘柄が決められています。分散投資が前提となる商品もあるため、リスクを抑えながら中長期にわたる資産形成を目指せるのもメリットです。
まとめ
自分で作業する時間がほぼない投資は本業で忙しいサラリーマンが楽に利益を出せるおすすめの副業です。副業禁止の会社に勤めている人でも認められる場合があるため、始めたいと考える人は勤務先の就業規則をチェックしましょう。
株式投資には記事で触れたように、月数万円以上の収益を得る手法が複数存在します。初期投資や投資の知識が必要とはいえ、省力で大きく稼げる狙い目の副業です。
デメリットを把握してリスクヘッジを意識しながら、新たな収入の柱を得ることを目指してください。